本日はぴっくんの通院日。





お気に入りのクッションで寛いでるぴっくんに



キャリーを見せれば



・・・イヤダ。



すべてお察し。



そのまま目の前のベッドに移動して



グッと押しこめば、完了。



入るときはそんなに抵抗しないくせに、入れられると喚く。



行くのヤダ。



ヤダああああああああああああ。



鳴きたいなら鳴けばいいさ。

腹筋使って腹も減るだろうから、飯も食えるさ。

ぴっくんが「行きたくない」以外はいいことづくめ。


 

 
ただ。

今日はコレだけじゃない。

ずっと気になっていた、



この坊主の体重測定もやりにいく。



小さいころのイメージのまま、なんだかひ弱で華奢で病気がちな守ってやらなきゃいけない末っ子だと思ってきたけど、

最近なんだか違和感がハンパない。

病院には許可をもらってるので、現実を見に、あと久しぶりに先生たちにお披露目しに、連れて行こうと思う。



で、ちーちゃんはどこかな?


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


・・・カチャ。




 
車の中で



様子がおかしいことに(やっと)気付いたちー。



ちがうのまちがいだしてかえるぼくおうちがいい。

 
なんか必死に訴えてたが、
もう遅い。


 

 

 
車で1分のかかりつけ動物病院。

野太い声でにゃあにゃあ鳴くぴっくんのと、消えそうな声でひんひん言ってるちー。



診察は、まず緊急性も重要性も一切ないちーから。

春に去勢手術してもらってから1シーズンぶり。

さんざん世話になったので、会えて喜んでくれる先生。



キャリーの扉を開けると、



「顔変わってない!」



上半身引っ張り出すと、



「おっきくなってる!」



全身出たら、



「足短い!」



はなも全てそう思う。



頭が小さくて胴が長くて足が短いちー。

「足は、ま、マンチカンが入ってると思いましょう」

「頭は、の、脳みそがちょっと少な目、なの、かな・・・」

「お腹はデブです」

うちのかかりつけ獣医さんは、楽しい先生です。


 

 
そして念願の体重測定。

恐る恐る手をはなせば、



5.3キロですね」



・・・?

なんだろう、よく聞こえなかったよハニー。

もう一度言ってくれるかな?



「春に4.3キロだったので、1キロ増えてますね」



・・・いち、キロ。



「お腹太いですねー。こことか脂肪ですよーコレ」



・・・。



ひ弱で華奢で病気がちな守ってやらなきゃいけない末っ子、グッバイ。

デブマッチョで足短いちょっとパープーな末っ子、こんにちわ。


現実の重みが身に堪える。


 

 
そして、ぴっくん。

診察のメインはもちろんこちら。

ただ今、口内炎の治療も並行している。



今日も一通り体と口の中を見て、皮下輸液。

やっぱり、少し歯茎に赤い部分が見えるのが気になるところ。

皮下輸液とは別に、口内炎の注射もしてもらう。



暴れる猫だと、皮下輸液中もやることいっぱいで大変なんだと思うが、ぴっくんは鳴くだけであまり抵抗はしないので、大人が何人も頭突き合わせてる10分ちょいがいつもゆるい雑談になる。

今日は、明らかに初々しい若い子が入口にずっと立っていたので、そこから話が始まった。



若い子は、実習生さんなんだそう。

19歳(!!)で、動物看護士になる勉強中だとか。

動物医療を目指すとなると、はな世代が思い浮かべるのは、ただひとつ。

動物のお医者さん。 佐々木倫子

これ見て獣医目指した人が爆発的に増えたとか、そういう点でも話題になった。

なので聞いてみた。

「やっぱり動物のお医者さん見てなろうと思ったの?」



19歳実習生の横で、23歳の看護士ちゃんが言った。

「憧れのとかはないですよー。」



・・・?

憧れの?

どういうこっちゃ?



そこへ、隣で診察してた院長先生が薬取りに来て一言。

「動物のお医者さんって、漫画のタイトルだよ。知らない?」



19歳実習生と23歳看護士ちゃん、

「・・・知らないです」



はな&先生 「「動物のお医者さん、知らないの!?」」
 

 
はなは34歳、先生は31歳、院長先生は38歳。

動物のお医者さんを知ってるのはここまでで、19歳と23歳はなんのことかもわからないらしい。

衝撃だ。

囲碁界のヒカルの碁のように、バイブル的何かになってるのかと勝手に思ってた。



マイペースな院長先生が、若者ズは年齢的に知らなくても当たり前だよ、と笑う。

そして、内容を少し説明したところで、

「すごく流行って、ぼくはリアルタイムで読んでてね。あの大学に行ったよ」



・・・ハイ?



「ぼく、あのH大行って獣医になったの」



いいいい、院長先生ーーーーー!!!!

世の中にたくさんいるだろうとは思ってたけどここにいたよ!

こういうの好きなはなにはたまらん事実発覚だ!

一生ついていきます!



うちのかかりつけの獣医さんは、院長先生も面白い人です。


 

 

 
ぴっくんの薬もらって2日分の皮下輸液セットもらって、さんざんいい子いい子してもらって、無事帰宅。

ふたり合わせて11キロオーバーだと知ったら確かに重い気がしてきたキャリーを廊下に置いて、ロック解除。



飛び出すぴっくん。

もたつくちー。



ちーに声掛け。

ふたりに生まれた奇妙な仲間意識。



後ろを確認。



こっちだ、とぴっくん。



家の奥へ逃げるふたり。



ふたりが焦ってるせいでピントボッケボケだけど、

確かに体系そんなに変わんないわ。

ぴっくん6キロ、ちー5.3キロ。

切ない事実が本日明らかになってしまった模様。


 

 

 


ちーちゃん。

もうちっちゃくなかったんだね。



明日から兄ちゃんたちと同じ待遇ね。