玄関で何かをがたがた言わせながらちーが遊んでいる。

音からするに、遊んでいるのは飛び散らかった猫砂か、はたまたトイレから飛び出した誰かのう○ちか。

はなにとっては喜ばしくないのだけは間違いなさそうだ。



そのまま、浮かれた足取りで廊下を走ってくる。

リビングにつながる猫扉を、いつものように勢いよく開けたところで、















固まった。



見ているのは、



コレ。



背中の毛は逆立ち、シッポはたぬきのようにパンパンになった、

超ブチギレてるうーちゃん。



普段はびびりでチキンで性悪で、スネ夫みたいなやつなのに。(失礼)

今日は何かが彼の中で振り切った模様。

たぬきしっぽがゆらゆら揺れる。


 

 
意を決したちーちゃん、



恐る恐る近づいてみる。



こんにちわぁ~・・・。



鼻キッス。



これだめなやつ。



ぼくやばい。

ぼくまずい。

ぼくいまだいぴんち。



視線で語るエマージェンシー。


 

 


かさのへらないたぬきしっぽ。



逆立つ毛のまま、テーブル下に避難。

根がチキンなうーは、ブチギレてても手当たり次第にケンカ売ることなんてできない。



本人も行き場のない気持ちを持て余してる様子。



視線で語るエマージェンシー2。


 

 
本能には本能返し。

はなの持論は、生きることは食べること。

生命の源から沸き立つふつふつとした感情には、生きとし生けるものの基本となる食欲を!

いざ、尋常に勝負じゃあああ!!



チョロい。



そんな時もあろうかととっておいた、初お目見えのカリカリ。

「何持ってきたゴルァ!」な勢いではなの手を見てたうーも、一嗅ぎでメロリン。

食べ物はすごい。

食べるってすごい。



後ろの坊主の集中もすごい。



しょうがないので、ひとつぶおすそ分け。



嬉しくて待ちきれなくてかぶりつき。



がぶり。



もぐもぐもぐもぐ。















うまかった。



はなは所詮、この顔が可愛くて頂戴要求に負けちゃうダメ飼い主。


 

 

 
食うだけ食ったら落ち着いたうーちゃん。

何事もなかったかのように、



自分だけリラックス。



事情はさっぱりわからんけども、とりあえず今日も“食べる”行為はすごかった。