暑い。
溶ける。
回覧板を取りに出るだけで皮膚が痛い。
隣の町は今日も元気に40度だそうだ。
なんなのこの異常な暑さ。

世の中では、小学生が亡くなったとか、高校球児が倒れたとか、この暑さが殺人兵器化。
はなの若い頃とは全然違う。
当時、今日本で一番暑いと言われる町に住んでたけれど、こんなおかしな暑さじゃなかった。
虫取り、プール、かき氷、真っ青な空に真緑の田んぼ。
夏ってもっとイイモノだった。
きっと、今までと同じに考えてたらダメな時代になったんだろう。
昔はこうだったなんてこだわって、大事なものを失うんでは悲しすぎる。
今年のねこもり家は、3台あるエアコンがフル稼働です。

猫部屋では、うーとまめとなんでかルナ様。
寝室では、ごまたんと愉快な仲間たち。
1階リビングでは、疲れ果てた男たちが1日の熱をゆっくり冷ます。

はなのお財布大打撃。

だけど。
それでも譲れぬものがある。

爺な猫ども。
今の暑さで具合なんて悪くなろうもんなら、かえってこない可能性大。
暑さでグッバイ、ダメ絶対。
お前らのためなら、はなは必死でお財布握るよ!
まーちゃんは必死に働くよ!

一番体調が心配されるのは、やっぱりごまたん。
なんせお腹の中には、今は静かな悪性リンパ腫大病持ち。
余命宣告は1年半前に期限切れ。

彼は今、
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ボクよく寝た。
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そしてお腹がすいた。
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お腹すいたんですけど!
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ですけど。

何故かいちばん絶好調。

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お魚やいて。
おやつでもいい。
おいしいスープもちょっと飲みたい。

よく食べ。
よく寝て。
おまけに遊ぶ。
誰よりすこやか病気持ちごまたん。

それは手術した先生が疑うレベル。

通院するたび、ごまたんは有り余る体力で全力抵抗。
体重はゆっくり着実に右肩上がり。
院長はしみじみと「お腹にリンパ腫が入ってるんだよなあ」。
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ボク元気。
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まだ生きる。

奇跡は未だ延長中。

ごまたん、今年の夏もこえる気満々。
満ち溢れる生命力は、エアコンと薬とパウチと通院で後押し応援。
今年の秋、奇跡は3年目に突入します。