ある夜。
はなは悪夢にうなされた。

そこはちいさな小屋の中。
ベッドに張り付けられたはな。
視界に入る両手両足から察するに、姿かたちは真っ黒いオオカミ。
周りを取り囲むのは、楽しそうな茶色の子ヤギ。
数えて7匹。
頭悪そうな子茶ギ群。

子茶ギたちは、肩寄せ合って何かを相談した結果、いそいそとはなのお腹をカット。
そして、その開いたお腹にひとりまたひとりと中に自ら入っていく。
一番小さな子茶ギ以外の6匹が入ったところではなのお腹にジッパー装着。
ばいばいーいと笑顔で手を振る子茶ギたちをお腹の中に入れたまま、はなのお腹は閉じていく。

何それやめてと叫ぼうとして気がついた。
ベッドのわきには大量の小石。
そして壁際にたたずむは、黒幕よろしく厳しい目をしたお母さんヤギ役三毛猫メロテル。
なるほどこれは7匹の子ヤギ。

でも違う。
いろいろ違う。
小石はどうしたとか、母ちゃん役に無理があるとか、一番下の子ヤギは賢い設定なんだとか、突っ込みどころはいろいろあれど。
このままはなが水飲みに行ったら、腹の中の6匹の子ヤギもろとも水の中。

7匹の子ヤギはこんなサイコパスの話じゃない。

・・・ああ、苦しい。
・・・おなかに入った子茶ギが苦しい。
・・・なんだか息も苦しくなってきた。
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おはようなの。
うなされてるけどどうしたの。

お前のせいだ。

…おはよう、つっくん。
君のおかげで妙な夢見たよ。
おなかに詰められた6匹の子茶ギが重いと思ったら、詰めた子茶ギが乗っかってたよ。
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そうなの。
ぼくはもうひとあそびしてきたの。
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これからにどねとしゃれこむの。

よそで寝ろ子茶ギ。

<おまけ>
いやだいやだとしがみつくつっくんを引っぺがし、2度寝突入。
悪夢のせいでゆっくり寝られなかった分を取り返す。
ゆっくり夢の世界に入りかけて、ふと小さな違和感に気づく。

右足が何だかしびれてる。
ゆうべ寝相悪かったかしら。
変な曲げ方したかしら。
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いいえ、ごまが枕にしてる。

写真じゃ伝わりにくいけど、がっつりもたれるやわらか背中。
股関節のかたさとごまの柔らかさがコラボして、つま先までこむらがひっくり返り。
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どいて・・・。
ごまたん・・・。
右足揺れるわ。
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起きて・・・。
ごまたん・・・。
顎まで震うわ。

そしてすっかり目が覚める。

猫と一緒に眠りたいとか、のんびり幸せとか。
眠れるのも幸せなのも、きっと猫様だけだという事実。
飼い主はいつでも、布団で枕で下僕な現実。