子猫が来てから4週間。
子猫が隔離部屋から出てきて1週間。
今では子猫も兄姉猫もすっかり慣れてきた様子を見せている。
けど、つっくんにとってこれは試練の日々だった。

子猫が来て、気にしたのは
・当の子猫のリアクション
・つっくんとメロの時に器のせまさが露見したちーちゃんのリアクション
・初めて子猫を迎えるつっくんとメロのリアクション
ちーちゃん以下3世代の反応だった。

予想に反してよかったのは、ちーちゃんだった。
またしても器のせまさを発揮するかと思いきや、こちらが驚くほどおおらかな対応でシャーフー叫ぶ子猫をあっさり受け入れた。
さすが子猫ドラフト2年ぶり2回目の出場経験者。
最高数の経験値を誇る2年ぶり5回目(+2回ほど追加有)のうーよりよっぽど落ち着いていた。

予想通りだったのは、子猫とメロ。
人生初体験を初体験らしくこなした面子。
お互いびっくりしてシャーフー言い合いつつも、日に日にその距離は縮まっていく王道ルート。
そのペースには個人差があって、わりとすんなり受け入れていく子猫に対して、メロはようやく最近子猫と絡めるようになったゆっくりさ。
けれど、足の下の地面を固めるように着実に進んでいたので特に問題視はしなかった。
今では追いかけっこをしてる姿も見かけるようになった。

問題だったのは、残念坊主つっくんただひとり。
でもこれが、本当に大問題だった。

つっくんは隔離部屋にも興味を示していたので、それなりに心の準備ができているんだろうと思っていたのはただの人間サイドの勘違いだった。
人生初の子猫にパニックを起こした彼は日常生活もままならないほど子猫の存在に引っ張られた。
馴染むでもなく、受け入れるでもなく、でも気になって離れられない。
たぶん、子猫の存在が頭の中で処理しきれなかったんだと思う。

水曜日に子猫が解放されて、木金土ときた日曜日、彼はついに大爆発をした。
体中の毛を逆立てて、そばにいたメロに当たり散らした。

いつもののんきなつっくんの威嚇ではなく、獣の本気の怒りの威嚇で襲いかかった。
リビングを駆け抜け廊下を走り、ゆたかくんの部屋の隅にメロを追い込んだ。
異常な声に慌ててはなが駆けつけた時には、おびえたメロが壁を背に必死で抵抗していた。
止めようとはなが手を出すとつっくんは反射で牙をむいた。
思わず手を引いたが、かすった手の甲には血がにじんだ。
つっくんは本気でキレていた。

何に怒っているのか。
自分でもわかっていなかったんだろう。
たまたま一番そばにいたメロに矛先がむかっただけだ。
根っこにあるのは子猫のことだったろうが、じゃあ子猫がどうあればいいのかなんてつっくんにだってわかってなかったに違いない。
ひとり頭の中でこじれてこじれて、パンクした。

はなは背後からつっくんを羽交い絞めにすると、ゆたかくんにキャリーを持ってこさせた。
そして、暴れて全力で抵抗するつっくんを、噛まれながらもキャリーの中に押し込めた。
そしてそのまま毛布をかけて目隠しをした。
しばらくはキャリーが揺れるほどぎゃあぎゃあとつっくんは暴れていたが、キャリーに入れられてはなすすべもなく、10分ほどがたがた言わせた後静かになった。

その間に、自分の治療と他の猫どもの様子を見る。
はなの腕には多少噛み傷と爪傷が増量。
最近のバンソーコーは高性能で非常に助かる。
メロは、ブチキレていようがつっくんに捕まるようなヘマはしなかったらしく無傷。
子猫たちも、ブチキレていようがつっくんに捕まるようなヘマはしなかったらしく無傷。
他の猫も、ブチキレていようがつっくんに捕(以下略)。

はな以外みんな無傷。

つっくん、ブチキレても平和な男。

騒いで10分。
静かになって10分。
保険で5分。
計25分。
キャリーの扉をそっと開けたら、いつものつっくんがこちらを見上げた。
部屋の中から他の猫をすべて出し、ポッケに潜ませたちゅーるをそっと皿に出す。
それを見せたら、嬉しそうに食べると言ったので少し遅めのおやつタイム開始。
頭を撫で、背中を撫で、今日はサービスちゅーるも3本。
ホステスはなもあなた専属。
今日は目一杯やっとくれ。

さっきまでが嘘みたいに、ちゅーるとはなをひとりじめして穏やかなつっくん。
はながちょっとつっくんに対して無神経すぎたんだと反省。
子猫にかまけてたつもりはないけど、隔離生活3週間を経て、はながどこかへ行っちゃったような気がしてたのかもしれないつっくん。
ごめんね。
寂しかったね。
わけわかんなかったね。
つっくんにもっと大丈夫だよっていうべきだったね。

つっくんはこの日を境に子猫との距離を縮め始めた。

あれから、子猫と鼻チュもできるようになったつっくん。
子猫が遊んでる姿を遠巻きに眺めてる姿もよく見るので、一緒に遊ぶまであと少し。
今は、
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これが精一杯。

やめたれ。

今回の件は全てはなが悪かった。
そのうち受け入れられるだろうと、個々への配慮をおこたった。
多頭飼いあるあるというよりも、多頭飼いゆえ雑になった。

超猛省。
ごめんね、つっくん。
ごめんね、猫ども。
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いいの。
ゆるすの。
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おかげでいまぼく
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みるくのめるの。

お前は子猫と同じレベル。

これで兄貴なんて勝手に思っちゃってたけど。
まだまだ頭の中は子猫と同じだった模様。
ケガがなくてほんとよかった。(はな以外)