ねこもり家最後の良心あじくんと、家庭内野良猫まめは、
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兄弟である。

本当は、4人兄弟だったあじくんとまめ。
ホームセンターのゴミ捨て場でダンボールに入って捨てられていたところを保護された。
当時は離乳食も終わってないがりがりの子猫だった。
その時は目が開かない程膿で腫れあがっていてのちの視力が危ぶまれたけれど、正確な処置と献身なはなの目薬のおかげで綺麗に完治。
その後、2匹だけは貰い手が見つかったもののあじくんとまめは絶賛売れ残り。
当時のごまが親代わりに面倒を見ていたのもあって、ねこもりさんちの子になった。

黒猫だからかとにかく見分けがつかないと言われるふたり。
けれど、実は黒毛皮以外は全く似てないふたり。
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性格も、
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体格も、
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顔つきも、むしろすべてが正反対。

ちなみにすべて手前があじくんで奥がまめ。

そんなふたりが喧嘩をした。
喧嘩と言ってもまめがひとりでご立腹。
まめが先に寝てたのにあじくんがのっそり入ってきたとか、理由はそんな些細な話。
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おこまめ。
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しゅんとするあじくん。
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チラ。

でもまめは
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バシ!

許さない!
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ゆるさない!
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やんのかおい。
やっちゃうぞおい。
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ボクだってやればできるんだぞおい。
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見つめ合う視線はレーザービーム。
だと思っちゃう人は、

SAY!ジャパァァァン。

だけど
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あじくんは動じない。
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自分は喧嘩しないッス。

なんて聖人。

これにて終戦。
戦わずして決着。
平和的解決。
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もう気にしてないあじくん。
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やりたいないまめ。
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そして
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あとちょっとだったのにねー。
見たりないルナ様。

おい俗人。