5月半ばの週末、
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ごまたんが体調を崩した。

悪性リンパ腫、食道拡張症、口内炎。
病名が肩書ほどついてくるごまたんは今、週に1度抗がん剤をメインに治療をしている。
抗がん剤は2種類。
3週間周期で投与する。
あとは、腸を動かす薬とステロイドと吐き気止めを軸に症状に対応した治療を追加していく。
胃ろうチューブで入れる療法食を入れれば、月の総額は10万を超える額になる。

悪性リンパ腫であることが発覚したのが、去年9月。
抗がん剤治療に踏み切ることは、はなが決めた。
食道拡張症治療のためにつけた胃ろうチューブは、ごまの生命線へと変わった。

あの頃のごまは、下痢と内臓からくる嘔吐と食道からくる嘔吐に苦しんでいた。
だらだらよだれが出て、吐き気を耐えているのがデフォルト。
吐いても吐いてもすっきりすることはなく、常にえづいている状態。
毎日病院で吐き気止めを注射してもらう日々が穏やかな落ち着きを見せ始めたのは、効果の出ない抗がん剤を変えること数回、年が明けて4か月が経過した頃だった。

「抗がん剤が合う」
その意味は、その状況を経験してようやく理解できた。
去年、嘔吐と下痢に悩まされ続けた日々が嘘のように、ごまの体調は安定した。
気分よくお昼寝をして、キャットウォークを駆け上って、おやつを要求して。
あじくんに毛づくろいされて、ルナ様と鼻キッスして、はなと眠って。
それは、ガンだと診断された日、もう1度手に入れたいと望んだ日常だった。

それが崩れたのは、10日ほど前。
いつものようにその週の抗がん剤をうった翌日、ごまの嘔吐が止まらなくなった。
胃ろうチューブで入れた食事を、そのまま吐いてしまう。
お腹は丸く張っていた。

すぐに病院に行って診察してもらうと、腸の動いてる音がしないと言われた。
悪性リンパ腫を要する鬼門の腸が、また不調。
嘔吐は体力を奪うので、腸を動かす薬と抗生物質を注射してもらう。

だが今度は、腸が過敏に反応しすぎて下痢を発症。
下痢止めを使うとまた腸の動きを止めてしまうため、今回は整腸剤で対応する。
中身の何もない水様便を出し切ったころには、脱水の症状も出始めていた。

調子のよかった4か月間。
3.5kg付近で推移していた体重を、ゆっくりゆっくり3.8kgまで引き上げた。
それが、下痢のせいで3.5kgに逆戻り。
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ごまたんは、ひとりベッドでひたすら横たわっていた。
輸液をした先から出てしまうため、毛並みはぼさぼさに。
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どこかぼんやりしたままの日々は、まるっと3日間続いた。

下痢がおさまると、ゆっくりと目に力が戻りだした。
まず、調子が悪い間無関心だった胃ろうチューブの食事に意識が到達。
みんなが食べているおやつが欲しくなり、食べてみたらおいしさで覚醒。

食べるために動く
 ↓
動くとお腹すく
 ↓
お腹すくから食べる

朝晩の薬が継続する中、ぶりりと出したうんちはしっかり中身の詰まったイイモノだった。
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最初に嘔吐が始まってから1週間と少しがたっていた。

抗がん剤は、ものすごくリスクの大きい薬だと思う。
免疫力を下げることで、ガンの動きを抑制する。
ただし、免疫力が下がるので、感染リスクは高くなる。

だから、今週の抗がん剤はうてなかった。
今回の下痢嘔吐でたぶんいろいろ内部的な炎症があるのだろう。
白血球の値が急上昇したからだ。
白血球が一生懸命戦ってるかもしれないところに、免疫を下げるという背後から味方を撃つような選択肢は選べない。
来週、正常値に戻っていてくれることを願うのみだ。

ごまたんは今、
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すっかり元通りの生活を取り戻している。
気分よくお昼寝をして、キャットウォークを駆け上って、おやつを要求して。
あじくんに毛づくろいされて、ルナ様と鼻キッスして、はなと眠って。
名残は、あと3日分残っている粉薬だけ。

大きな病気を抱えた体は、些細なことで急変する。
あの時、ごまたんの体は日に日に痩せていった。
夜も眠れないほどはなが心配したその体は、
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只今3.9kg。

病気前より増えてる不思議。
起きてる現実が受け止めきれないレベルでミラクル。

もう治っちゃったらいいとか、けっこう真面目に思っている。

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ぐう。