これは気分のいい話ではないので、心に余裕のない方は回れ右推奨。
身バレが怖いのである程度したらこの記事はそっと下げる予定。
一応だいぶマイルドに書いてるつもり。

少し前。
子猫の里親募集でトラブルになった。
人生初。
猫飼い生活初。
自分が今までいかにまわりに恵まれてたかを再認識した。
里親募集の条件をあれこれとつけてしまう人の気持ちや、心が折れてしまって里親募集行動自体を辞めてしまう人の気持ちが初めて理解できた。
実際、はなと一緒に巻き込まれた友人である獣医師ちゃんは、もう犬猫の里親の話には頼まれても関わらないと決めたらしい。
正直、はなも積極的に関わることはやめようと思っている。
それくらい、嫌な嫌な出来事だった。

詳細は、実に簡単。
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子猫を保護したけれど事情があって飼えないので里親を探してほしいと頼まれた。
でも、いざ手放してみると寂しくなったので返してほしいとゴネられた。
そんな話。

だけどすでにおかしい話。

こちらは逐一保護主さんに確認をとってことを進めていったのだけれど、保護主さんの家庭内できちんと連絡報告が回っていなかったらしく、いざ手放す段階で保護主さんの娘さんがそんなの聞いてないとブチ切れたらしい。
そして何故かその娘に乗る形で、家族総出で「返してほしい」とやってきた。
もちろん、保護主さんとはなを仲介することになった獣医師ちゃんと、里親さんと保護主さんを仲介することになったはなの判断は、
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揃って「丁重にお断りします」。

すると、相手がごねるごねる。
相手の言い分は、
「娘がこういってるんだから」
「言い出したら聞かない子だから」
「うちの家族が壊れてもいいのか」
「もとは家の猫だろ」
「他の猫を探してくるから」
「契約書があるわけじゃないだろ」
「裁判するぞ」
「警察呼ぶぞ」

ツッコミどころ盛沢山。

結局は、保護主さんサイドの落ち度。
納得してない娘さんだって、当たるべきははなではなく自分に伝えなかった自分の家族。
なんでそれがわからないのか。
なんでそんなわがままが通ると思っているのか。
警察や裁判に関しては、もう是非していただきたかったので「どうぞ!」「やりましょう!」と伝えたらそれ以後1度も発言無し。

一番印象に残ってるのは、娘さんと交わした会話。
娘「鞄だって買ったら返品できるでしょう!
  なのにどうして猫はダメなの!」
はな「・・・命だからだよ」
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こんなことをわざわざ言わなきゃわからないのか。
お前ら二度と猫好き名乗るな。
心の中でありったけの悪態が浮かんで消えた。

何を説明しても聞く気のない相手に、ひたすら「お断りします」のみ繰り返すこと2時間強。
こちらは獣医師ちゃんの絡みがあるのでどれだけ不条理でもキレるわけにはいかない立場。
泣き落とし。
脅し。
圧力。
暴言。
怒鳴って、責めて、泣いて。
何を言われても耐えるのみ。
最終的にはブチ切れてた娘さんが
「猫返してくれないなら家出する!」
と立ち去って、それを家族みんなが追いかける形で終了。
便宜上娘と書いてはいるが、余裕で成人越えてる年齢。
心の底から勝手にしろよと思いつつ、その日はお開きになった。

その後。
里親さんがいい人だったのもあって、落ち着いた保護主一家。
しばらくたってからあの時は迷惑かけて申し訳なかったと謝罪を受けたが、申し訳ないがこちらには許すという選択肢はない。
何故かと言われたら、もう関わりたくないから。
言った側と言われた側の温度差は、言った側が思っているより深い。
無視はしないが、そうですかと可も不可もない返答だけしておいた。
世の中にはいろんなひとがいる。
いろんな人がいて当然だと思う。
でも、動物をアクセサリーのようにしか思わない人とははなは絶対相容れない。
たぶん、保護主さん一家も猫は好きなんだと思う。
でも、その猫好きをはなはきっと理解できない。
いくら先住猫を可愛がっていようが、里親のところでうまくやれてるか心配だなんてきれいごと言おうが、他の猫を探してくるからその猫を返してとか、子猫がアホみたいにファブリーズまみれだったこととか、自分のことしか考えてない発言や考え方を、はなは絶対忘れない。

今は、
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その子猫が新しい里親さん宅で溺愛されて病気も治療してもらえてわがまま放題に育っているので、頑張ってよかったと思ってはいる。
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おもちゃはぜんぶぼくのもの。
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引き取られた初日の夜からママのベッドにもぐりこんだツワモノです。

命を助けたいという思い。
自分はこうしたいというエゴ。
そのふたつのちょうどいい妥協点を探すのは簡単ではないかもしれない。
でもやっぱり猫が好きだから、自分が関わった猫くらいは幸せになれる道を手助けしたいと思っちゃうんだろうなあとか、ため息つきつつ思っている。