うーが亡くなって3週間弱。
何も変わらない猫どもとは違って、はなはまだがっつり落ち込んでいる。
視界のすみに入ったいっちゃんをうーに見間違えることから始まって、振り返ったベッドの上、魚焼いてるリビングの扉、向いのホーム、路地裏の窓、こんなとこにいるはずもないのに状態。
それでも他の子たちは待ってくれないと踏ん張ってきたが、
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ここにきて膀胱癌と戦うれんねの状態に変化があらわれはじめた。

れんねの膀胱癌は、去年の暮れに発覚して以来ずっと小康状態を保っていた。
胆管炎と腎不全も、毎日の皮下輸液のおかげで落ち着いていた。
膀胱の中は腫瘍がみっちり詰まって今にも隙間が埋まってしまいそうだったけれど、ポタポタではあるがなんとかおしっこの出る通路は確保されていた。
膀胱の不快感は消してやれないけれど、れんねはよく頑張って耐えていた。
その姿は、言われなければそんな大病を抱えているなんてわからないほどだった。
なのに。
おかしいなと思ったのは、5月10日、先週頭の月曜日。
そして続いた火曜日。
2日続けてびっくりするほどよく食べる日が続いたことだった。
それは、うーの時に実感した『中治り現象』によく似ていた。
命が尽きる前の、最後に見せる一瞬の輝き。
どきどきしながら2日間を過ごすと、案の定火曜日の夜中から異変が現れた。
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れんねがずっとトイレにいるようになった。
もちろん入るトイレはあれこれ変える。
1階の固まる砂トイレでして、隣の木のペレットシステムトイレでして、2階に上がって木のペレットシステムトイレに入って、また1階に下りて。
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丸2日間、ほとんど睡眠も休みも食事もとらず、れんねはトイレをはしごし続けた。

何が起きているのかわからず張り付いた。
真っ先におしっこが詰まった可能性を考えた。
だから、トイレの中まで頭を突っ込んで覗き見た。
おまたからは、ポタポタではあるがおしっこが垂れていた。
出ている。
まだ何とかおしっこの排出ルートは確保されているということだ。
でも、それにしてはれんねの膀胱は膨らんでいる。
この頃には、れんねの膀胱は痩せてしまったお腹からぽこんとゆで卵のように飛び出していた。
腫瘍がまた大きくなったのかもしれない。
どうしよう。
何ができる?
腫瘍もおしっこも、してやれることはない。
でも、せめて食事だけはとれないだろうか。
そして、きっと耐えているであろう癌による全身の痛みもとってやれないだろうか。
5月14日金曜日、いつもの病院に飛び込んで、いつもの先生にそう相談した。

病院ではかると、れんねの体重は増えていた。
前回が2.3kg、今回が2.4kg。
この前の輝く2日間がきいているんだと思う。
体重が増えていたのは単純にうれしかった。
そんなれんねの状態を見て提案されたのは、ふたつの薬だった。
ひとつめは『Mirataz』。
耳の中に塗る軟膏タイプの食欲増進薬。
日本語で「ミラタズ」と検索して出てくる薬と同じだと思う。
今年頭の癌学会で有名な先生が語っていたそうで、「効く子にはかなり効く」らしい。
れんねに効くかどうかは使ってみないとわからないけど、実は結構前から何かあったら使おうと先生と話していた薬だ。
ふたつめは、全身に行く痛み止め。
名前は忘れた。
液体タイプで、飲むというより口腔内の粘膜に塗るように口に含ませるタイプ。
もちろん猫がそんなこと理解してくれるはずもないので実行の難易度は半端ない。
結局、飲ませるだけで精一杯になることも多い。

現状、してやれる治療の少ないれんね。
食欲増進と痛み止め。
もし効いてくれるならとてもうれしい効果だ。
効かなければやめるだけだと、ミラタズは2日に1回、痛み止めの液体は毎日飲むことになった。

そして、今。
れんねは、
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めちゃくちゃ瞳孔がひらいている。
もちろん原因は不明。
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体はなぜか右に傾き、歩くのもふらつく瞬間がでてきた。
でも、食欲は復活し、睡眠も休息もとれるようになった。
あれほど行っていたトイレの数も落ち着いた。
本人も気分がよさそうだ。

祝 れんね嬢復活。

何がどう効いたのか、正確なところはわからない。
でも、食欲増進剤も、全身の痛み止めもどこかでうまく作用してくれたんだと思う。
それに、ちょうど同時期にずっと飲んでた抗生剤を飲んだふりして吐き出してるのがわかったので、喉の奥までしっかり突っ込んで飲ませるようにしたのもよかったのかもしれない。
何度ももうだめかと思った状態から、よくここまで戻ってくれた。
おかえり。
おかえり。
よく頑張った。

そりゃ、抱えた病は何もよくなってはいない。
癌腫瘍の成長も腎不全の進行も止まってはいないし、胆管炎の状態もわからない。
体もガリガリ。
毎日皮下輸液しても半日過ぎれば脱水症状。
でも、
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れんね、もうちょっと生きるってよ。
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大歓迎だコノヤロー。