昨日の通院で院長に
「抜歯手術はぼくからも推しておく」と言われた。
試せる痛み止めはすべて試した。
錠剤、液体、注射、塗り薬。
一番よく効いたもので6時間。
効かなかったものは当然無反応。
もうずっと、口が痛くてまともに物が食べれない。
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ルナ様は今、リスクをかけて全身麻酔の抜歯手術をするかどうかの岐路にたっている。

進行した腎不全が発覚したのが去年の9月。
検査結果で出たひどい数字にやれる治療はほとんどなく、2日に1回の皮下輸液が始まった。
針を刺されるのも皮下に輸液を出されるのも嫌なルナ様は、わずか5分の点滴も大事件だ。
膀胱癌のため毎日皮下輸液が必要なれんねと合わせて、自宅の食器棚は皮下輸液のパックとラインと針で棚がひとつ埋まっているようになった。
それから11か月。
血液検査の結果は悪いなりに横ばい維持。
表面上は落ち着きを保ったまま過ごしてきた。
がくんと落ちた体重は戻らなかったが、皮下輸液のおかげで体調はかなり改善。
というより、よく11か月ももっている。
いつ何が起きてもおかしくはない、そういう覚悟は決めていた。
なのに、なんだかすごく元気。
よく食べ、よく動き、よく眠る。
毛艶もピカピカで、言われなければ末期の病気だなんて絶対気づかない。
でも、今年に入ってから、口内炎だけが日に日に悪化していった。

先生曰く、内臓が悪くなると口内炎が悪化することがあるという。
ルナ様の腎臓は、見えないところでたぶん進行しているのだろう。
かつて数カ月に1回でよかった痛み止めの注射は、毎月になり、2週間になり、今はもうわずか数時間しか効いてはくれない。
1日中口をもぐもぐさせて、食べ物を見ただけで痛みを思い出して顔をゆがませる。
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粘度の高いよだれをたらしていることもしょっちゅうだ。
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べ。

あまりの現状に、主治医である先生に抜歯手術の可能性を聞いたことがある。
答えは「NO」だった。
腎臓のことを考えたら、全身麻酔のリスクはとれない、と。

抜歯手術をすれば、口内炎が今より改善されるかもしれない。
でも、抜歯手術をしてから改善されるまでは半年から1年以上の時間がかかることが多い。
ごまが同じ手術をした時も、結果が出てきたのは半年以上たってからだった。
でも、腎臓悪化が原因なら改善自体しないかもしれない。
それに、手術自体が成功するかどうかという問題もなる。
ルナ様の腎臓は、薬も飲めないほど悪い状態だ。
全身麻酔に耐えられない可能性や、たとえ耐えられても腎臓が悪化する可能性もある。
どうすればいいのか。
正解は、たぶんない。
どの選択肢も不確かなメリットと大きなデメリットがせめぎあっている。
それでも、このまま行けばそんなに遠くない未来にルナ様は食事もろくにとれなくなるだろう。
口内炎が進めば、骨が溶けたり口に穴が開いたりという可能性だってある。
今だってじゅうぶん痛いのに、この上さらに痛みがのるのだ。
はなは、可能性に賭けたいと思っていた。
でも、先生はそれでも手術は難しいと判断した。
どちらも間違ってない。
どちらも、真剣に考えている。
院長は、性格もあるけど、自分ならやると思うと言っていた。
一度、主治医の先生と話してくれるらしい。

ずっとルナ様といて、その苦しみを真横で見てきた。
1年間迷って迷って手術の可能性に賭けたいと思った。
迷いは消えない。
でも、ルナ様の痛みも消えてはくれない。
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しっぽバン。
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まともに食べれないルナ様の体力は限界にきている。

ちゅーるもろくに食べられないルナ様を見ながら思う。
どうしたいのか聞けたらルナ様はなんて答えるんだろう。
望みをかなえてやりたいと思うのに、かなえたい望みがわからない。
ペットを看てきたひとはみんな、この思いを味わったんだろうなと思った。