静かに横になっている。
そんな時間だと思っていた。
夕方病院で、痛み止めをうった直後に真っ黒な液体を嘔吐。
追加で吐き気止めも打ってもらい帰宅。
1時間くらいたったあと、またしても嘔吐。
黒のような濃い茶色のような液体を、吐くのではなく口のわきから垂れ流す。
呼びかけても反応なし。
それまで自力で支えられていた頭ががくんと力をなくす。
わずかに痙攣し、2度3度と少量の液体を嘔吐。
両手両足を伸ばしたかと思うと、そのまますべての力が抜けた。

異変が起きてからわずか数分。
立てなくなってから3日。
こう書くとなんだか怖く聞こえるけど、とても静かに、あっという間に、命の火がゆらりとひと揺れして消えるように、
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7月29日午後8時20分、れんねは永遠の眠りについた。

ゆたかくんは夕飯中で、まーちゃんは帰宅してのんびりしていて、れんねの足を枕にニコがうたたねをしている。
そんないつもと変わらぬ日常の中、れんねは静かに旅立った。
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19年間、そばにいてくれてありがとう。

愛してるよ、れんね。