口内炎。
食道拡張症。
そして、ガン。
去年の今頃は、肝リピドーシスであの世との境を行ったり来たりしていた。

そんなごまたん、
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今、絶好調。

去年の秋。
絶望と不安の中、始めた抗がん剤治療。
ピーク時には3.2kgまで体重も落ちた。
それでも、目指したのはおいしいものを食べれる日々。
食い意地のはったごまたんの、満足そうな顔をまた見たい。
でも、その目標はあまりにも遠い存在だった…

はずだった。

抗がん剤生活は、もうすぐ12か月目突入。
いくつも抗がん剤を変えながら、量も変化させながらやってきた。
補助するのは、皮下輸液に吐き気止めにステロイド。
なんとか消化の良いもので栄養をと、胃ろうチューブのi/d缶にはたっぷり高栄養パウダー。

縫部隊のミドリちゃんに、大蔵省のまーちゃんとゆたかくん。
院長に看護師ちゃんたちに、今はいち友人として様子を見に来てくれる若先生。

たくさんのひとに支えられた結果、
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少し変わった日常が無事ご帰還。

病に飲まれた日々は今、ゴハンがおいしくてたまらない毎日へ昇格。
1日4回だった胃ろうチューブ食は1日2回に減らし、残りの2回はパウチを自らの口で食す。
細かく砕いてあるウェットフードしか食道を通ってはくれないけれど、今までを考えたら大進歩。

今や、
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もぐもぐ。
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まめのゴハンも奪って食べる。

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大迷惑まめちゃん。
でもごまパパ怖いから文句は言わない。
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食べにくいのでスタンス変更。
後ろにはしっぽでぶっ叩かれてる哀れな息子。
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もぐもぐ。
もぐもぐ。
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うまあ!
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もはや抵抗する気力もなし。
健康なまめよりよっぽど充実している気力。

お腹満足。
満ち足りた気持ち。
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でもちょっと食べすぎた。
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だから
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ポフ。
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ちょっと休憩。

はなのマットレスは厚み10cmの高反発。
腰痛持ちセレクション。
ごまの頭くらいの重みじゃ沈まない。

・・・それ、苦しくないの?
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…ちょっとだけね。

もっといい場所探しなさい。

じゃあ、とばかりに移動したのは
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はなの枕。

さっきの場所から50cm移動。
はなの布団から離れて下さい。

元気いっぱいごまたん。
毎日を楽しめるようになった。
診察時の抵抗も力強い。
「ここから先は何のデータもないので治療に困っちゃいます」という院長の顔も笑ってる。

1年前はこんな日が来るとはとても思えなかった。
はなも先生も院長も、棺桶に入って蓋しめるだけのごまをどう引っ張り出すかだけを考えていた。
引っ張り出したごまがこんなに生き生きと日々を送ってくれるなんて思わなかった。

猫の消化器系の悪性リンパ腫、いわゆるガンは1年もたないことがほとんどらしい。
ただ、その中に胃ろうチューブ着用のデータは本当に少ない。
猫に胃ろうチューブをつけるところまでやる人が少ないからだ。
食道拡張症用の胃ろうチューブだったが、体重管理栄養管理には欠かせなかった。
いつか、もっと気軽にやれるようになる日がくるんだろうか。
選ぶ人も選ばない人も好む人も好まない人もいるだろうけど、選択肢の一つとして上がる未来があってもいいんじゃないかと思う。

抗がん剤は、とりあえずあと2か月は続く。
そのあとはまだ未定だけど、抗がん剤をうたなくなって、薬も減って、胃ろうチューブも外せる未来があったらいいなと夢だけはみておく。
ガンも口内炎も食道拡張症も気にしなくていい未来。
帰りたかった「日常」はこんなに貴重だったと知った。

今は、生きる力に満ち溢れているごまたん。
彼は、経口で食事をとるようになってから目に見えてふっくらしてきた。
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むしろぷっくりしてきた。
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ていうか、たっぷりしている。
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マジックテープは限界近し。
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チューブを止める金具は、
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もう入らない。

でもいいの。
そんなこといいの。
デブ万歳ばっちこい。

ごまたん、
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おかえり。