18歳と季節ふたつ分。
真っ黒い毛皮に優しい性格。
ねこもり家の最後の良心。
そんなあじくんが、倒れた。

病院に駆け込みながら嫌な予感しかしなかった。
あじくんは、ぐったりうつむいたまま。
エコー撮影のため保定しようと手を差し伸べるも、
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保定なんて必要なかった。

あじくんは微動だにせず空を見つめていた。
たまにお腹を押さえすぎると痛みのため小さな声でにゃあと鳴いた。
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抵抗する体力も残っていなかった。

案の定、血液検査の結果もエコーの結果もひどいものだった。
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肝臓の数値はどれも何倍もの異常値。
エコーの結果は、肝臓と十二指腸と膵臓に炎症があり、胆管が詰まっている可能性大。
先生の口から、「厳しいです」と息が漏れた。

ひどい炎症がおさまるかどうか。
異常値になっている数値が引くかどうか。
そして、仮にそれが実現したとしてそこまであじくんの体力が持つかどうか。
はなでもわかる。
これは「厳しい」。
それでも、苦しんでいるあじくんを放置はできない。
せめてしんどさだけでも軽減できないか。
今日は、炎症止めに、胆管の動きを促す薬に、吐き気止め数種類を点滴と一緒に入れた。
明日から毎日通院することになる。
状態が悪いので本来なら入院が望ましいと言われたが、迷った結果連れて帰ることにした。
「何かあったときは家がいい」
そう思った。

覚悟と決意。
希望と現実。
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あじくん。
大好きよ。
頑張るかどうかは、自分で決めていいからね。