嫌だった強制給仕がなくなって、あじくんはのんびりした時間を過ごしている。
体の状態を考えれば決して楽ではないだろうが、醸し出す空気はいたって穏やかだ。
相変わらず食事をしようという気はないらしい。
空腹にも慣れてしまっただろうか。
プリンにヨーグルト、ささみ、カツブシ、各種パウチにスープにおやつetc。
無理強いはしないけれど「どう？」と差し出し続けたら、まぐろのお刺身をひとかけら食べた。
ふたかけらめはいらないと断られた。
これが今のあじくんの精一杯か。

昼過ぎからはずっと猫部屋のマカロンハウスで寝ていた。
のぞき込むと闇の中で黄色い瞳が開く。
浅い眠りを繰り返してるようだった。
なのに。
夜、まーちゃんが帰宅してから、まーちゃんの晩御飯に洗濯に雑務にとばたばたして猫部屋に戻ると、あじくんがいない。
もう動くのもしんどいのかと思ってたのにどこ行ったのか。
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パパんとこ。

まさかのパパLOVE。

晩御飯食べて寝ちゃったまーちゃん。
そこにすり寄って全力でくつろぐあじくん。
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寝ぼけながらも頭を撫でるまーちゃん。
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嬉しくてへばりつくあじくん。

まさかのLOVELOVE。

猫ってそういう生き物。
わがまま気分屋自分勝手。
そこが可愛くてそこがイケズ。
「何にもしない」が「やなことしない」に変換されるとこういう奇跡がたまに起こる。
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ていうか、
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今、起きてる。

…たまにははなのとこにも来てね。