固形物が食べられないごまたんは、毎食毎食パウチを頂く。
おいしいおいしいやわらかパウチ。
命をつなぐ大事なパウチ。

最近はちょっとだけ口が痛いルナ様も、ひとさじ分だけご相伴。
なんせ今年14歳になる姉弟。
食べることに興味のないルナ様が食べたいといってくれるなら、あげない理由はなんもなし。
思う存分食べてちょうだい。

でも、
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当然ちーは権利なし。

なんでもたっぷり食べられる健康体坊主はむしろ肥満が大問題。
みてるだけだからみてるだけだからと意地で居座って、
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じわりじわりと前のめり。

ちーちゃん、実はわかってる。
これはごまたんのごはんだということも。
だからちーちゃんはもらえないということも。
悲しいけれど理解はしてる。
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ただ、
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さてぼくのぶんちょうだいな。

納得していないだけ。

頭と行動は別タイプ。
こっち見てもあげないよ。
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不満顔やめろ。
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だってほしい。
ぼくだってたべたい。
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え~こ~ひ~い~き~!
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プクッ。

膨れてもダメ。

鉄壁のはな。
譲る気ない姉弟。
目の前で減っていくお皿の中身。
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見つめるしかない灰毛デブ坊主。

でも、転機はその時やってきた。

あらかたパウチを食べつくしたルナ様がごちそう様。
まだまだいっぱい味のするお皿を残して席を立った。
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チャンス到来。
なにそれうれしい。
早速夢中でかぶりつく。

その姿はまるで、
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栄光への架け橋だ!
(伸身の新月面では描けないタイプの放物線)
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おいしかった。

よかったね。

だが。
この話はこれで終わらない。
この話の真の悲劇は、ここから始まる。

あれほど熱望したちーちゃんが待って待って手に入れたのは、ひとさじだけ分けてもらってるルナ様があらかた食べた後の残りの味のみだったというのに、
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ちーちゃんは甘ちゃん。
大事なことをわかってない。
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ほんとのうまみは最後の最後にあるってことをね。
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もぐもぐもぐもぐ。

メロ、ごまの残りを食す。

もはや誰も狙ってない獲物を、悠々自適に頂く三毛猫。
そこにあるのは、他のものを食べられないごまのために、多めに入れてあるパウチの残り。
当然ルナ様の残りよりも多い。
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はーおいし。
たべごたえばつぐん。
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欲しいものはちゃんと狙わないと
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ネ!

小悪魔。