黄金の腕を持つミドリちゃんが、猫におもちゃを持ってきた。
ヒョウ柄の本体にカラフルなシッポのついた新品のひも付き猫じゃらし。
今までねこもり家で流行ったものをおすそ分けしてもらうばかりだったのに。
珍しいじゃんと口を挟めば、これは違うと謎の力説。
このおもちゃは、あの実家の猫2匹がそれはそれははしゃいで遊んだ代物なんだそうだ。
実家の猫、ふうたとトム。
動かない遊ばないびっくりするほどヘタレの3重苦を持つあの2匹。
つっくんやメロをトリコにする黄金の腕を持つミドリちゃんが、ねこもり家で大ブームを起こしたおもちゃを持って30分間必死にそそって、やっと5分間だけ戯れるあの2匹。
遊ぶことなんて大嫌い。
ついでに家族以外も大嫌い。
窓辺で眠ってこたつで眠っておやつもらって布団で眠る。
ふうたとトムは、そんな生活が何より幸せな超閉鎖型インドア猫。
あの2匹がはしゃいで遊んだ?
ありえない。
そんなおもちゃが存在したら、うちのやんちゃなおバカさんたちはどんな事態になっちゃうの。
こんな!
じたいに!
なっちゃうの!
でしょうね。
予想通りの盛り上がり。
普段はどっちりおケツの重いちーちゃんも、
ホ!
これぼくの!
釣られる釣られる。
動きが楽しいミケネコヤマトも、
うちとった!
つぎもとる!
・・・そういうこともある。
大はしゃぎ。
跳んでも楽しい。
走っても楽しい。
くわえたりできたらとんでもなく嬉しい。
じゃらしを振るミドリちゃんに、振り回される3兄弟。
ほほえましいスパルタ風景。
そんな中。
じゃらしがあまりに楽しすぎたミケネコヤマト。
がぶりとお口にくわえた瞬間、いけない思考が脳裏をよぎる。
・・・。
これ、うちもらお。
まさかのひとりじめ宣言。
だって楽しすぎたから。
もっと自分だけで遊び倒したいから。
返したらまた灰毛と茶毛の順番待たなきゃいけないから。
こっそり秘密基地(2階)に運びましょう。
♪ミケネコヤマトの
♪ミケネコヤマトの
♪ミケネコヤマトの
♪宅急便
・・・。
・・・。
一歩右へ!
秘密基地1階支部設立。
2階に行くのは面倒だった模様。
ここで陣取ったからには、もうこのじゃらしはうちの。
つっくんやちーちゃんはあっちいけ。
ミドリちゃんも触るの禁止。
返さない。
渡さない。
これは
うちの。
所有権主張が可愛すぎ。
本当はみんなで仲良く遊べるのがベスト。
でも、ミケネコヤマトはそれを許さない。
紐が切れたら困るのはこちら。
ミケネコヤマトはノーリスクで全力。
どう考えても分が悪い。
なだめすかして、隙見て引っ張って。
優しく問いかけて、隙見て引っ張って。
褒めてたたえて、隙見て引っ張って。
引っ張られすぎて大警戒。
無敵三毛猫。
天敵は空気読まない双子弟のみ。
これであそびたいの。
ちょっとかりるの。
茶毛坊主は休憩したから元気いっぱい。
さっきの続きを強く熱望。
その先をミケネコヤマトがつかんでいるとは考えもせず持ち手をくわえる。
でも。
・・・グッ。
ビーン。
あの左手は、外れない。
その2に続く。
ヒョウ柄の本体にカラフルなシッポのついた新品のひも付き猫じゃらし。
今までねこもり家で流行ったものをおすそ分けしてもらうばかりだったのに。
珍しいじゃんと口を挟めば、これは違うと謎の力説。
このおもちゃは、あの実家の猫2匹がそれはそれははしゃいで遊んだ代物なんだそうだ。
実家の猫、ふうたとトム。
動かない遊ばないびっくりするほどヘタレの3重苦を持つあの2匹。
つっくんやメロをトリコにする黄金の腕を持つミドリちゃんが、ねこもり家で大ブームを起こしたおもちゃを持って30分間必死にそそって、やっと5分間だけ戯れるあの2匹。
遊ぶことなんて大嫌い。
ついでに家族以外も大嫌い。
窓辺で眠ってこたつで眠っておやつもらって布団で眠る。
ふうたとトムは、そんな生活が何より幸せな超閉鎖型インドア猫。
あの2匹がはしゃいで遊んだ?
ありえない。
そんなおもちゃが存在したら、うちのやんちゃなおバカさんたちはどんな事態になっちゃうの。
こんな!
じたいに!
なっちゃうの!
でしょうね。
予想通りの盛り上がり。
普段はどっちりおケツの重いちーちゃんも、
ホ!
これぼくの!
釣られる釣られる。
動きが楽しいミケネコヤマトも、
うちとった!
つぎもとる!
・・・そういうこともある。
大はしゃぎ。
跳んでも楽しい。
走っても楽しい。
くわえたりできたらとんでもなく嬉しい。
じゃらしを振るミドリちゃんに、振り回される3兄弟。
ほほえましいスパルタ風景。
そんな中。
じゃらしがあまりに楽しすぎたミケネコヤマト。
がぶりとお口にくわえた瞬間、いけない思考が脳裏をよぎる。
・・・。
これ、うちもらお。
まさかのひとりじめ宣言。
だって楽しすぎたから。
もっと自分だけで遊び倒したいから。
返したらまた灰毛と茶毛の順番待たなきゃいけないから。
こっそり秘密基地(2階)に運びましょう。
♪ミケネコヤマトの
♪ミケネコヤマトの
♪ミケネコヤマトの
♪宅急便
・・・。
・・・。
一歩右へ!
秘密基地1階支部設立。
2階に行くのは面倒だった模様。
ここで陣取ったからには、もうこのじゃらしはうちの。
つっくんやちーちゃんはあっちいけ。
ミドリちゃんも触るの禁止。
返さない。
渡さない。
これは
うちの。
所有権主張が可愛すぎ。
本当はみんなで仲良く遊べるのがベスト。
でも、ミケネコヤマトはそれを許さない。
紐が切れたら困るのはこちら。
ミケネコヤマトはノーリスクで全力。
どう考えても分が悪い。
なだめすかして、隙見て引っ張って。
優しく問いかけて、隙見て引っ張って。
褒めてたたえて、隙見て引っ張って。
引っ張られすぎて大警戒。
無敵三毛猫。
天敵は空気読まない双子弟のみ。
これであそびたいの。
ちょっとかりるの。
茶毛坊主は休憩したから元気いっぱい。
さっきの続きを強く熱望。
その先をミケネコヤマトがつかんでいるとは考えもせず持ち手をくわえる。
でも。
・・・グッ。
ビーン。
あの左手は、外れない。
その2に続く。
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