うちで一番の毛ムクムク猫こっちゃん。



細くてフワフワの毛が、もうみっっっっちり詰まっている。

そんな毛皮持ちのくせにブラッシングがあまり好きではないので、換毛期にはお風呂にでしっかり洗って毛を落とす。

今年はハゲを作ったので入りそびれてここまできちゃったけど、そのハゲも良くなってきて毛が生え始めたし、

風呂、入ろうかね。




 

  

 
in 洗面所。



洗面台に駆け上り、声を限りに鳴く。



イヤーー。



イヤーー。



イヤーー。



嫌あああ。



嫌あああ。



嫌あああ。



猫ってアレよね。

「嫌」だけ上手にしゃべるよね。


 

 
ちょっと疲れが見えたところでサックリ捕獲。



気が済んだかね。

じゃあ入ろうか。



今更か。

むしろ切ないわ。


 

 

 
in お風呂場。



手を離れた瞬間、小さな出窓に飛び乗る。



ここなら手も足もだせまいて。



そんな簡単にやられはせぬわー!



嫌あああああああああああ。


 

 


あっさり濡れ鼠。

中身はガリガリなこっちゃん。



濡れてない顔との比率がおかしい。


 

 
ここからが本番。

猫用シャンプーをしっかり泡立てて、体全体をマッサージするように地肌を洗う。

もう、念入りに念入りに洗う。



泡まみれ。



まだまだ目力、ハンパない。



洗ってる手も、流れるお湯も、排水溝も、こっちゃんの抜け毛だらけになる。

しっぽの先から4つ足まで全部洗ったら、これまた念入りに最後のすすぎシャワー。



シャワーが始まると出窓に飛び乗って叫ぶ。

シャワーはそこでするという決まりでもあんの?


 

 

 
in 再び洗面所。



ドライヤーは恐ろしく嫌がるのでやらないため、タオルドライはしっかり。



暴れるので洗面所べったべた。



・・・よくご存知で。


 

 

 
扉を開けたら、ダッシュで逃亡するこっちゃんと、



興味津々な仲間たち。



すぐに全てを理解して逃げたお兄ちゃん猫たちと違い、末っ子ちーだけが何が起こったのかよくわかってない。





落ち着けるところを求めてうろつくこっちゃん。











何があったのか不思議なちー。



そんな心配しなくても大丈夫。

次はキミだ。


 

 

 
夜。

すっかり乾いたこっちゃんの様子を見に行けば。



すっきりして、一回り小さくなった。

毛皮もフカフカいい匂い。

こっちゃんよかったねー。



なにその顔。