前回の話はこちら。
2階の使っていない元和室を第2の猫部屋にしようと思う。ビフォー編。
2階の使っていない元和室を第2の猫部屋にしようと思う。材料調達編。
2階の使っていない元和室を第2の猫部屋にしようと思う。キャットウォーク製作編。


2階の元和室を第2の猫部屋にして、猫の居場所を増やしてやりたいが、いかんせん金も物もない。
そんなところからスタートした『2階和室猫部屋化計画』。
最低限も最低限だが、必要な設備だけはそろえたので、これにて一旦完成とする。
ここから先は順次追加工事で拡張。


それでは、無駄に4日も引っ張った完成披露をどうぞ。
心のハードルを一番低めに設定し、母なる海のようなおおらかな心で見ることを推奨いたす所存。
脳内カセットデッキをあのテーマでスイッチオンしてご覧ください。


2ヶ月前。
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何もなかった2階和室。
がらんどうのその部屋は、もちろん遊びに来る猫もなく、放置されて数年がたっていた。


でも、それが今では、
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なんということでしょう。
こんなにみっしり。


戸襖をあけて入ると、
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まず右には箪笥の下部分。
箪笥の中には、猫用のひざ掛けや防水シーツ、夏用シーツ、冬用毛布と猫用布物を入るだけ突っ込んだ。
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箪笥の上には、いらなくなった夏用掛布団をそれはそれは適当にたたんでセット。
でもそれが、それはそれは気持ちいいらしく、主にルナ様が主寝室としてご使用中。


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正面には、はなのベッドコーナー。
ナイトテーブルなんてコジャレたものはないので、実家から来た折り畳みテーブルを使用。


なじみのないうちは人間の存在感で引っ張らないと来てくれないということが開始数日で身に染みた結果。
まーちゃんの「階段生活はいやだ」発言で、拒否権を持たないはなのお引越しが決定。
それに伴って、猫もごっそり引っ越してきたのは、また別のお話。


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突き当たったベッドコーナーを右に向けば、あの大きなダイニングテーブルがお目見え。
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左隅には、1階リビングで使用していたご近所さんにもらったキャットタワー。
吊り天井で突っ張り機能がつかえないので、高さを短くしてダイニングテーブルの足でおさえて使用中。
この部屋の爪とぎを一手にになう大事な役目。


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その隣に圧倒的存在感で立っているのがダイニングテーブル。(6人掛け)
ものすごい丈夫だけれど、ぶっちゃけどこにおいても邪魔になるほどの存在感。
下スペースとテーブル上も使うことで、なんとかサイズ感を小さく見せることに成功。


この箪笥、
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1段目はこの部屋で出す用の猫のゴハン。(おいしめラインナップ)
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2段目はちーの巣。
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3段目はごまたんちと、知らない間に全階層埋まっていた。
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びっくりするほど狙い通り。
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どくきはないごまたん。
どうぞ末永くご自由に。
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上には、もちろんまーちゃん作のキャットウォーク。
箪笥の引き出しを踏み台にして上がれる仕組み。


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ダイニングテーブル下は、お食事スペース。
押入れに張ったクッションフロアの残りを切ってマット代わりに。
いずれ給水器も導入したいが、今は犬用皿を使用。


なにより特筆すべきは、この部屋で出るゴハン。
客寄せの意味合いががっつりこめられ、非常においしいと評判のいいもので揃えられてる。(当社比)
目立たぬところからコツコツと。
『気づけばすっかりこの部屋のトリコ☆作戦』水面下でそうっとそうっと始動中。


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ベッドを背に右を向けば、クッションフロアをはった押入れがある。
右側には、入り口右にある箪笥の下部分と背中合わせになったベンチチェア。
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押入れ下は、ここにしか置けなかったトイレスペース。
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押入れ上は、これでもかといらない布団を積み上げた、命名「王様の椅子」。
今のところ、この部屋一番の人気スペースとなっている。


かつてルナ様とちーが気に入ってた目に痛いピンクの花柄布団は、白いシーツをかけられ一番下に。
一番上は、実家のでかいこたつ布団を、ミドリちゃんが半分に切りバイアステープでふちを処理し、8kg用の我が家の洗濯機でも洗えるサイズにしてくれたもの。
入り口横の夏用掛布団もそうだが、何かあった時洗濯機で洗えるサイズ(洗える素材かはこの際どうでもいい)というのは楽でいい。


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最後に新品エアコンさん。
近所の電気屋さんに頼んで、配線工事(専用コンセントがなかった)込みで約10万。
真夏と冬は24時間つけっぱにするため、絶対必須だった電気家電。
プロの電気屋さんにどれだけ相談しても「その用途ならエアコン一択」。


そろそろまーちゃん金融からの取り立てがくるんじゃないかとビクビクしながらも即決したはな。
心はいつでも「猫にかかるのは絶対無敵な必要経費」。


ここまで、正味2カ月間のお話。
トイレ、爪とぎ、お水、ゴハン、空調をライフラインとして、その他を目一杯お金のかからない手段で考えた。
今はまだ人間が動くのに合わせて猫も動いているけれど、少しずつ上に定着しつつある子もいる。
わりと気に入ってはくれてるんじゃないかと思っている。


きっかけは、ぴっくんが死んだことだった。
悲しくて寂しくて、そんな風に思ってるのは自分だけなのかと猫どもを眺めて気が付いた。


ねこもり家の猫社会、崩壊してた。


ぴっくんの存在に依存してたのは、はなだけじゃなかった。
猫どももみんなそうだった。
うち猫社会がのんびりふわふわしてたのも、ぴっくんのカラー。
猫どもがそれなりにうまく距離をとりあってたのも、ぴっくんのカリスマ性。
なんにもしてないように見えてやっぱりなんにもしてなかったけど、そこには確かな存在感があった。


今のねこもり家は、頭をなくした烏合の衆。
ライライがうーに噛まれたのもその一角で、日々小競り合いがそこらじゅうで起こってる。
幸いなことに、長年のほほんだった猫どもは本気の喧嘩をやり慣れてないので止めることは容易ではある。
でも、今のうちになんとかせねば。
それが今回の『2階和室猫部屋化計画』につながった。


目指したいのは、ゆるやかな住み分け。
行き来はできる、でもそれぞれに邪魔されない居場所がある。
目指すハードルが高すぎて、てっぺん全く見えませんけども。


とりあえず、なんとか形にはなったので『2階和室猫部屋化計画』第一部、これにて完了。
読んだあなたも書いたはなも超お疲れさまでした。