口内炎でメタカム服薬中のごまたんは、今もうひとつお薬が追加されている。
それが、どうにもこうにもゴハンが合わずにいい下痢が止まらないごまたん用に、本来錠剤の薬を受付嬢ユキちゃんがごりごりごりごりとすりつぶしてくれた、恐ろしく苦くて飛び上がるほどまずい粉薬。


ずっと飲んでるメタカムは甘いシロップで、お皿にのせて差し出せば自らうまうま飲んでくれる。
けど、これはそんなわけにはいかぬ。
毎夜ねこもり家では、飲ませるという使命を背負ったはなと、飲まないという確固たる意志で逃げるごまの、とてつもなく高尚な戦いが繰り広げられている。


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まずは下準備。
粉薬は、ぬるめのお湯と一緒に直接シリンジに入れて混ぜる。
少量過ぎて、お皿で溶かすとシリンジで吸いきれないからだ。
どれだけ少量のお湯で溶かし切れるかが技の見せ所となる。


そして、命のおやつ。
ここは全力でごまの好みに合ったものをチョイス。
今日はちゅーるのまぐろ味。


それらをそっとテーブルに置いたら、
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ごまたん、ちょっといいかな?
これ以上ない笑顔で寄っていく。


でも、何か感づくごまたん。
いびきかきながら深く眠っていたはずなのに、あっというまに態勢整えて逃亡。
FITSケースの上からキャットタワーをつたって下りたら猛ダッシュ。


そして、
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すぐ捕まる。


足が遅いって素晴らしい。


普通なら、ここで口開けさせてシリンジ突っ込んで飲ませて終わり。
でも口内炎のごまたんは、口のまわりを押さえつけることがそもそもできない。
真っ赤で血のにじむような歯茎には、とてもじゃないがかわいそうで触れない。


なので、時間はかかるけど、口を開けない猫用の飲ませ方。(はな発案)
前歯のあたりのくちびるをそっと開けて、歯の隙間に数滴落とす。
それが、隙間をつたい口内に入るまで待って、また数滴。
それを終わるまで繰り返す。


抜歯手術で前歯もすきっ歯だからできる技。


ポイントは、限界まで少量のお湯で溶かすことと、飲ませるとき絶対逃がさないこと。
1度でも逃げた経験をすると、次回から抵抗が強くなる。
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ばたばたしても、
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こんな顔されても、ぐっと我慢でやりきる精神。


なんとか今日も服薬終了。
口からいろいろはみ出してる分は、拭いてあげたいけど本人が嫌がるのでそのまま放置。
そのうちどこかの毛布にこすりつけて綺麗になるでしょう。
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怒ってる。
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怒ってる。
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激おこぷんぷん丸に怒ってる。
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でもおやつは食う。


その強さで早くお腹治しておくれ。