今日は雨。
しっかり雨。
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こんな天気も日は、いつもより少しゆったりした時間が流れるねこもり家。


でも。
いつものように庭で遊びたいちーは、「雨だからダメ」がわからない。
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外に出たいと文句タラタラ。
目の前で空から降る雨は、ガラス越しでは理解できない。
したくない。


ならば、その曇りなき眼でしっかり見定めていただきましょうか。
ハーネス着用。
ガラス窓オープン。
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雨。


その触感、冷たさ、におい、味。
自分で体感したらいい。
さあ、どうぞ。
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固。


行かんのかい。


空から降ってくる水の粒に、湿った空気に、聞き慣れない音。
すべてがこわい。
なにそれぼくこんなのしらない。
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いやああああ。
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これとるうう。
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ぼくあんなとこいきたくない。


あんたが出たいと騒いだんでしょうが。


ハーネスを外すと、無理やり出されそうになったところを命からがら逃げ出したみたいな顔をして、リビングのほうにすっ飛んでいった。


すっ飛んでいったちーと入れ替わりで、今度はこっちゃんが登場。
外に出たい要求を、ちーの100倍穏やかにしてきたこっちゃんにも、同じように雨を見せる。
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ハーネスつけて、窓ガラスオープン。
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雨たくさん降ってる。
風もつべたい。
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年の功こっちゃん、お早いご理解。
ゆっくり景色を眺めてるだけで、外に出れないことはあっさり納得。


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でもあいつは「やっぱりあきらめきれないきもち」。
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ちーちゃんリベンジを要求。
こんなおそらでもぼくはおそとにでてみせる。


なぜかやる気満々の出戻りちーちゃん。
まさか行って戻っただけで雨の記憶が消去されたんじゃないでしょうね。
都合の悪いこと全部リセットしてきたんじゃないでしょうね。
もう1度ハーネスをつけて窓オープンしながら、あふれる疑惑と困惑と迷惑。


当のちーちゃんは気合十分。
今度はさっきできなかった一歩を踏み出してみる。
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…ピチャ。
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いやあああああああああ。
ぬれたつべたいなにこれゆるせない!


―ここまでが恒例行事―


訪れた雨の日、はや数カ月。
幾度となく繰り返したこのパターン。
それに付き合ってきたはなの願いは、いつか理解してくれるんじゃないかという希望。
そして今、はなは思う。


…あいつの記憶容量、少なすぎね?


いつかはいつかでいつかのまんま。
いつまでたっても追いつける気が全くしない。