悪性リンパ腫を患うごまの様子が芳しくない。
今、連日病院に通いきつい吐き気止めを注射してもらっている。
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これで2種類試した抗がん剤はどちらもうまく効いてくれなかった。
口内炎は相変わらず痛み。
食道拡張症は改善を見せず。
腸炎は悪化しお腹の動きは限りなく停滞に近いレベルでしか動いていない。
消化のいいi/dをお腹に入れているのにでるうんちは真っ白で異臭がする。


できることはすべてやっている。
1日3回だった胃ろうチューブでの食事は、お腹の中の負担を考え4回に増やした。
お腹を動かす手助けと脱水回避に、皮下輸液は2日に1回。
薬は今、毎食時の液体1種類に1日1回の錠剤が3種類。
そして連日の通院は吐き気止めの注射。


なんとか苦しくしんどい状態を回避してやりたい。
少しでも楽な状態でゆっくりさせてやりたい。
必死に対応していくも、効いたと実感できる状態までたどり着けたものはない。


こうやってじわりじわり弱っていく、そういうタイプのがんだと言われた。
首にかかった真綿は、ゆっくりとだが確実にその力を増している。


ガンだと言われて、驚いた日。
現実味がもてなくて、私はどこかへらへらしてさえいた。
どこか絵空事に聞こえていたんだと思う。
そしてそれは、ごまが確かに弱っていく事実を突きつけられてようやく恐怖として自分の中に落ちる。
それでもよくなるんじゃないかとどこかで思っていたんだろう。


早すぎる現実の流れに、私は未だ追いつけないでいる。


今日からは、吐き気止めを2本打つことになった。
これでも吐いてしまうなら、胃ろうチューブの食事回数を5回にでも6回にでも増やしていく。
でも、それで改善される保証はない。
すっかり痩せてしまった背中が、骨の形で浮き上がる。


だけど、まだあきらめるわけにはいかない。
1番しんどいはずのごまの目が力強く世界を見てる。
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まだ生きると言っている。


しんどかろうて。
つらかろうて。
無力さで涙がこぼれても、
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ごまは元気だったころと変わらぬ表情で
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のんびりこちらを見上げてくる。


ミドリちゃんは、今のごまの姿を見て目を潤ませた。
まーちゃんは、残業で遅くなろうが夜眠るまでごまの世話をやいている。
ゆたかくんは、調子の悪いごまには敬語になる。
先生も、忙しい中いろんな可能性を探してくれているのを知っている。


どこまで行けるか。
残された時間はどれだけか。


諦めとは違う「覚悟」でもって、ごまの最期を迎えうつ。
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どうかそれがごまにとって少しでも楽でありますように。
ただひとつ、それだけが願い。