うーの部屋は、はなのパソコンデスクの背面にある。
大きなメタルラックの最上階。


だから。
振り返れば、
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白い爺がファンタ爺。


ありったけのぬいぐるみはうーちゃん防衛隊。
ファンシーだけど役目は重い。
背後に取り付けた100均ネットだけじゃしのげない、隙間から手を出してくる「た行」一族から守ってる。
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左はトイレ。
奥のプーチンのさらに右にはゴハンとお水。
どちらも寝床から身一つぶん。


匠もびっくり狭小住宅に住んでいる。


ある日のはなは、パソコンデスクで悩んでいた。
ごまの今後（病気）とルナ様の今後（検査結果待ち）と「た行」の素行（バカ）。
どれも簡単には答えの出ない由々しき問題。
ぽちぽちとワードを検索しながら、何かヒントになるものはないかとネットの海を漂っていた。


すると。
ガサガサゴトンと音がしたなと思ったら、
「ひゃあああああ～ああ～・・・」


背後から聞こえるなんだか頼りない悲鳴。


なんだどうした！
アクシデンツ発生！？
うー爺大丈夫？


振り返るわずかな一瞬で、はなの第６感が大事件が起きたと告げていた！
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ひゃあああ。
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あああああ。
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あ～～～～。


…確かにまあ、大事件。


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ひっかかっちゃったの～。
とれないの～。


もがくつっくんに同情できないのはなぜなのか。
おそらく、うーの部屋に入りたくて飛んだジャンプが大失敗ってとこだろう。
入れないようにしてる意味がわからないつっくんらしいミステイク。
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あぶなかったの。
ことなきをえたの。


そこにあったキャリーをがっしりつかむ。
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残念ながら反省はこれっぽっちもしないタイプ。


あのね。
「た行」一族のつっくんとちーちゃんがうーを追いかけまわすから個室なの。
入り口のわかりにくい、入りにくい部屋にしてあるの。
だから、入っちゃダメなの。
よーく脳みそに刻んどけ。
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ほう。
わかりにくい、ねえ。
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ほう。
はいりにくい、ねえ。
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ほうほう。
はいっちゃだめ、ねえ。
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・・・。
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お前もだ「た行」のトップ。


現行犯逮捕でねっとりじっくりお話ししようか。